アイドル黙示録 中二ブログ

16ビートとともにあれ

近田春夫の考えるヒット:つばきファクトリー「低温火傷」









文春誌で連載中の近田春夫氏の「考えるヒット」、なるべく毎週読んでるけど、今回読んでなかったら、つばきだったのか…
って、web上で読めるのありがたす







いや、ほんとに、『低温火傷』はぜひ近田氏に聴いてほしかったので感無量
カントリー・ガールズ『Good Boy Bad Girl』で児玉雨子女史の歌詞に注目していただいたんで、絶対『低温火傷』も気に入っていただけると思ったんですよ
そして案の定、歌詞に注目していただけて、うれしいミキモチ


つばきファクトリー「低温火傷」の歌詞は考え抜かれている――近田春夫の考えるヒット
source : 週刊文春 2018年3月15日号
http://bunshun.jp/articles/-/6505








 そういえば俺、曲タイトルに惹かれるなんぞということここんとこずーっとなかったわ……。いや、それにしても『低温火傷』なるこの四文字、眺めるほどにアイドルものにしてはかなり挑発的部類に入るといっても決して過言ではあるまい佇まいだ。はて、どんな歌詞世界/内容なのか? 気になるヨォ。おぉありがたや、ネット上には曲がアップされていた。ので聴いてみると早速耳に止まったのがサウンドで、予想外とはいささか盛り過ぎではありますが、アイドルのシングルということでもう少しjpop寄りの音を想像していると、結構“歌謡曲”だったのである。





そうなんすよ、歌謡曲なんですよ、やっぱ近田氏は信頼できるわぁ
J-POPが始まる、ちょい前のアイドル歌謡な感じって、このブログでも書いたことあったけど




 歌詞には勿論中身も大切だが、コトバそのものの持つフィジカルな部分での印象も、殊にラップが一定の認知を受けているような昨今では、楽曲の魅力を形成する上においての、無視出来ぬ大きな要素になってきているといえよう。

 物語として優れているのとは別に、そうした点においてもこの歌詞は、本当に語彙が選び抜かれていると思うのだ。メロディーに乗っかったときの相乗効果に大変注意をはらってコトバを連ねているのが、歌を聴けばよく伝わってくる。

 この『低温火傷』の詞作は歌謡曲的であると同時に、そういった、いってみればヒップホップ以降ならではの“響きの面白さ”への意識も兼ね備えて持つものといってよく、今まわりを見渡したとき、そのような作風で完成度の高いものの書ける作家がそれほどいないのも事実である。

 ところで『低温火傷』だが、読めばまさしくそれがここでは文学的テーマとして見事に成立を果たしているのがわかるだろう。是非チェックを!





そうね、ヒップホップ以降の文脈ってのも、近田氏が実際にやってきたことがあるから、感じ取っていただいて、もう満足です
雨子ちゃんの、完全にリズムを意識した押韻とか、ただし韻にこだわりすぎず、核の部分には乙女のイズムがあるから、少女が歌っても違和感なく、ただ心地よく心に染み入っていくところとかね
「逸らしてる熱視線 何ジュール?」とか声を出して読みたい日本語
「なんじゅーる」とかそこらのJCやJKが言うわけないだろ! って、そこじゃないんよ、っていう
「してきてたし」なんかも「ずっとまつだけのずっとまつだけの」(Help me!!)くらい、発音でリズム刻んでる


これからも隙を見てこの連載に取り上げてもらえるよう、リリースのタイミングが合うといいね




併記はTwiceちゃんさん




ちな、こないだのモーニング娘。評では、編曲・大久保薫に注目していただいた模様
ということで、ハロプロ評はメンバーとかよりも、そういう周辺が取り上げられがち


つんく提供のモー娘。新曲、聴きごたえはあるけれど――近田春夫の考えるヒット
http://bunshun.jp/articles/-/4628



関連記事
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

Loading