アイドル黙示録 中二ブログ

16ビートとともにあれ

譜久村 #morningmusume17









改札をくぐって中に入ると、すぐ目の前に書店があるのだ
改札の中の書店なので、そう広くはない
奥行は2mもなく、横に10mくらいの、よくある駅の書店






それで改札を通る前に、電車の到着時間を確認すると、5分の余裕が有る
だから、雑誌をひと舐めしてこうかとなる
ファッション誌でも見るか、映画雑誌を眺めるか、模型誌をめくるか棚を物色していると、アイドルグラビア誌のutbが置いてあった
表紙を見ると、譜久村聖とある
しょーもない乃木坂や君の名は。のページをすっとばしてゆくと、昭和の映画みたいなページが目にとまり、それが譜久村聖のグラビアだった
譜久村は、ママチャリで港街に佇むのである
地味なグレーのニットが、やわらかな膨らみを包んでいる
今年も団地妻営業というわけだ
申し訳程度に添えられた文章に「二十歳の夢は云々」といったことが書いてある


「サバを読むな、サバを」


無意識に、心の中で突っ込んだ
しかし譜久村聖は、ふた月前に二十歳になったばかりなのだ
おそらく彼女が十六歳の頃、すでに私は彼女を二十歳と錯覚しており
いまは二十四かそこらだと思っていたらしい


そんな衝撃を受けながらページをめくると、モーニング娘。12期のページだ
記事を読むほど時間はないので写真だけ確認し、雑誌を閉じてホームの方へ降りていった
地下鉄のホーム、電車が圧し出した空気を全身に受けながら
「フクちゃん、二十歳か…」
そう繰り返し自分に言い聞かせていた








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