アイドル黙示録 中二ブログ

16ビートとともにあれ

よっ、九代目! モーニング娘。'15『夕暮れは雨上がり』MV







爽やかな曲調の『夕暮れは雨上がり』。
このMVは譜久村聖の戴冠式というか、モーニング娘。九代目リーダー襲名披露公演のような趣さえあります。
最近、ハロプロのダンスはもしかしたら西洋のダンスよりも能や歌舞伎の流れで見たほうがしっくりくるんじゃないかなーと思ってたんですよ。たとえば”見栄”という概念が取り入れられてるんじゃないかなとか。意図的にそうしたんじゃなくて、音楽があって、可愛い女の子がいて、さあダンスはどうするかと考えたとき、当てられた振りが結果的に日本の古典芸能の文脈の方に近かったというか。
それはつんくやハロプロアレンジャー陣のなかにブラックミュージックと歌謡曲のハイブリットなものが基礎体力としてあるからこそ出てくるものだと思うのですね。
そういった風にこのMVを見てみると、白いスタジオに桜の木がポンと置かれてる、非常にシンプルな構成。
これは能舞台と同じ構成なんですね。



鏡板
鏡板に描かれた松は、能舞台の永遠の背景としてある「老松(おいまつ)」です。これは、もともと、奈良の春日大社の「影向(ようごう)の松」と呼ばれていた実在する松を模したものが始まりといわれています。この背景は、演目によって変わることがなく、どのような曲であろうとも、松の背景で演じられます。

http://www.the-noh.com/jp/sekai/stage.html


肝心の曲のほうですが、やっぱりフクちゃんの声に痺れるというか、なんつー繊細で壊れそうなのにしっかり響く声なんだと。幽玄の世界ですよ、この声は。


さゆロスとかベリロスとか、そんなこと言ってられないモーニング娘。九代目リーダー。
女王蜂・譜久村聖時代の幕が上がります。


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