http://ameblo.jp/morningmusume-9ki/entry-12290163832.html
生田が二十歳になったということで、いい機会なのでカテゴリ名のことについて説明しておこう
当ブログの生田衣梨奈カテゴリは「電波女」ということになっている
このことについて「かわいそう」とか「失礼すぎる」とかいう意見をいくつか頂いたことがあったけれど、いままでそのことに対してなんのリアクションもしなかった
重要なことは、どの視点でその語を捉えるかだ
私が9期の中でも特に生田衣梨奈のファンになったのは、彼女が4人の中で群を抜いて不人気だったからだ
当時の生田は「笑顔が嘘臭い」だの「気持ち悪い」と言われることが多く、ファンスレも荒れに荒れていた
生田自身の発言も「KYすぎる」や「ただうるさいだけ」みたいに受け止められることが多かった
しかし個人的な受け止め方は全く逆で、生田衣梨奈は9期の中で、もっともメディアを理解しており、彼女の振る舞いがなければ、9期のメディアでの立ち上げは大幅に遅れていただろう
生田衣梨奈は、2005年以降の原宿×秋葉原文化の洗礼(それはメイド喫茶であり、仮面ライダーであり、AKB以降のアイドル文脈)を受けてハロプロに入ってきた最初のメンバーだ
だから重要なのだ
9期は、それぞれがアイドルスタンダードを塗り替える人材であり、アイドル黙示録の発火点であるが、生田衣梨奈を十分に理解し評価するには、まずそれらベースとなる原宿×秋葉原文化の文脈を知る必要がある
だから、生田衣梨奈は誤解を受けることが多い
宗教的な文脈を知らなければ、天使の言語もただのノイズに聞こえてしまう
そういった生田衣梨奈を表現する言葉として「電波女」を使ったのには、当時放送されていたアニメ「電波女と青春男」の実写化の際、生田(当時はロングの髪の毛だった)にエリオ役を演じて欲しいという願いが込められている
その際、もちろん「電波女」という言葉について考えてみた
「わけがわからないことを日がな喋ってるような女」それが”デンパ”なのか?
しかしそれは、あくまで観察している側の印象であって、本人は自分が電波だとは思っていないのでは?
前述したように、当時の生田衣梨奈は「KY」と評されることが多かった
だが本当にそれはKYだったのか?
デビュー直後、まったく素人の状態でプラチナ期後のモーニング娘。に入ってきた四人の中で、もっともメディアを理解し、アイドルを演じていたメンバー
おそらく、9期をフィーチャーしたネット番組中MCを勤めていた新垣里沙よりも、ネット上の文脈を読むことに秀でていたメンバー
それは、より一般の少女の感覚に近く、また、当時のハローに求められていた感性
加入当初の生田衣梨奈は、「デンパ」となじられることが多かったろう
しかし、私は知っている、彼女がもっとも肌感覚としてアイドルを取り巻く文化を理解していることを
そしてそのことこそ、モーニング娘。に変化をもたらす力であることを
だからこのブログでは、生田衣梨奈のカテゴリタイトルを「電波女」とした
その電波を正確に解読できる人間に届くように
圧倒的な実力によりアイドルスタンダードを塗り替える鞘師里保、度を越したハロプロ愛によってハローの矜持を守り続ける譜久村聖、その懐の深さで孤独な魂を救い続ける鈴木香音
それらをアイドルとして成立させていたのは、根明で誰にでもフランクな生田衣梨奈というエンジンだったのではないか
不器用な二列目センター、生田衣梨奈
その電波は、あらゆるボーダーを越える